映画や本の話

ツレがうつになりまして 感想とネタバレ シン・ゴジラを見せてあげて

更新日:

原作を読んでから映画を見ました。

夫の鬱病なんか、私の持ち前の明るさと根性で吹き飛ばしちゃう!

ほら、私の笑顔と頑張りでどんどん幸せがやってくるよ!

宮崎あおいの明るく可愛い魅力あふれる映画です(褒めてない)。

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ツレがうつになりまして あらすじ

仕事も家事もこなす、真面目で心優しい夫は通称「ツレ」。

妻ハルは売れないマンガ家だけど、若く明るく可愛く毎日ハツラツと暮らしを楽しんでいる。

ある朝、ツレの様子がおかしくなり夫婦で診察を受ける。

診察の結果、ツレは「心因性鬱病」で、回復には半年から1年半程度かかると診断された。

ハルは嫌がるツレを説得して退職させ、夫婦二人三脚での鬱病闘病生活が始まる。

何でもかんでも自分のせいだと思い込み、「ごめんね、ごめんね」と謝り続けるツレ。

ツレの真面目で優しい性格が、今やツレ自身を追い詰める要因になってしまっていた。

悪化する一方の経済状況を打破するため、ハルはプライドも恥もかなぐり捨てて出版社を回り

「ツレがうつになりまして!仕事をください!」

と訴える。

自身もうつ病経験のある編集長の計らいで、ハルは雑誌の連載が決まる。

多忙になったハルは、構って欲しがるツレにイライラをぶつけてしまう。

自分の存在の無意味さに耐えられず黙って風呂場で命を絶とうとするツレ。

寸でのところでツレを止めたハルは、ツレに抱き着き嗚咽しながら

「ツレはここにいていいんだよ。」

と訴える。

ツレの闘病生活を漫画にした本が出版の運びとなり、ハルとツレは大喜びする。

本が話題となり、ツレはハルのためにマネージメント会社を立ち上げる。と、すぐに講演の依頼が舞い込んだ。

薬が必要なくなり、更に壇上で大勢の聴衆を前に緊張しながらも講演ができるまでに快復したツレ。

聴衆の中に、ツレがサラリーマンをしていた頃のストレスの元凶だった男性がいた。

男性はツレの講演が終わると立ち上がり

「この本を出してくれてありがとう。」

と感謝の言葉を述べた。

いっぱいつらいことがあったけど、今はみんな笑顔。

これからも夫婦で手を取り合って乗り越えていこうね。

おしまい

ハルが胡散臭い(個人の感想です)

主演二人(宮崎あおい、堺雅人)の笑顔と雰囲気で、なんかいい映画っぽく仕上がってます。

夫婦が暮らす築年数の経っていそうな家も、ペットのイグアナも可愛いです。

宮崎あおいも可愛くて気丈な若妻を上手に演じています。

けどなっ

この奥さん、なんか苦労に現実味がないのよ。

夜中に

「健気に夫を支えながらもナチュラルで素敵な暮らしをしてる私の毎日を見て見て!

いいね!や称賛のコメント今日もいっぱい来ちゃうわねフフッ」

とほくそ笑みながらブログかインスタを更新していそう。

はい、雑で適当な生活してる私のヒガミですよ(笑)

「会社を辞めないと離婚する!」って、病に苦しんでる夫に妻がプレッシャーかけるな(#゚Д゚)ゴルァ!!

鬱病の生活を描写するのにオシャレ感がいるかい?

鬱病はとにかく深刻に重々しく描くべし、なんて考えていません。

鬱病患者本人と家族の苦しみや葛藤を、軽めの映像で包み込んで暖かく力強く応援した作品は過去にもありました。

NHKのドラマだったかな?細かいことは忘れたけど。←ヲイ

でもこの映画からは鬱病患者とその家族や友人への思いよりも、「宮崎あおいってどんな役でも可愛いでしょ?」という意図がビシビシ伝わってきて鼻白みました。

堺雅人のマンガ的な演技も、いくらマンガが原作だからってちょっとやり過ぎじゃないかい?

あれでは鬱病ではなく、ただの我がまま坊ちゃんにしか見えないよ。

この旦那さんには、ハルの優しさで包んであげるよりもシン・ゴジラの名場面「弊社も御社も木っ端微塵」を見せた方が、いい刺激になるんじゃないかと思います。

(※これは映画中のツレに対する意見です。一般の鬱病患者さんに向けているわけではありません。)

私自身もうつ病で断続的に通院しています。

だからやたらにうつをポップに描こうとする最近の風潮はちょっと気に入らない。

わけのわからない不安に押し潰されそうになっている人がそういう書籍や映像作品に出合っことで、診察を受けるきっかけにはなるんだろうけど。

うつ病は症状の程度も乗り越え方もその期間も人それぞれで「絶対この方法がうまくいく!」なんてのはありません。

だからこの映画みたいに「ツレがうつだけど、私は明るく頑張るわよー!」とやられると、見る人によってはかなりしんどいんでは?と余計な心配をしてしまうのです。

宮崎あおいの女優としての将来に期待(あんまり褒めてない)

原作は軽い雰囲気ながらも、著者はいろいろあって吹っ切れたんだろうなと一応は感じられましたが、映画になるとまるでダメ。だたの宮崎あおいのプロモビデオ。

宮崎あおいは何を演じても宮崎あおい。

笑っているときはもちろん、怒っても泣いても狼狽しても「とっても可愛い」。

演技の幅ゼロ。

イメージの幅ゼロ。

いつでも気分は earth music and ecology

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木村拓哉には「何を演じてもキムタク」、吉永小百合には「何を演じても吉永小百合」という大きな価値があるように、宮崎あおいも「何を演じても宮崎あおい」という資産を抱いて成長していくのでしょう。

私は宮崎あおいの演技はともかく雰囲気は嫌いではないです。

この先彼女が年を重ねて、どんな「可愛い大人」の魅力を披露してくれるのか楽しみではあります。

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