貞子vs伽椰子---感想とネタバレ 既女と独女の肉弾戦

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見たら呪われると噂の大人気ビデオ作品のキャスト兼プロデューサーVS間違いなく出る事故物件のオーナーという2大トレンドリーダーが、女のプライドをかけて繰り広げる肉弾戦コメディです。

貞子3Dが楽しめた人なら、この「貞子VS伽倻子」も楽しめると思います。

私はとある理由から伽椰子にとっても親近感を覚えたので、結末にはかなり不満です。

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あらすじ(ネタバレあり注意)

ビデオテープをDVDに焼こうと、女子大生の有里と夏美はリサイクル屋で古ぼけたビデオデッキを買って帰ります。

そのビデオデッキの中に、汚い変てこなビデオテープが入っていました。

好奇心に駆られてそのビデオを再生しようとしたタイミングで、有里のスマホにラインが来ました。

ラインに返信している間にビデオは終了してしまい、有里はどんな内容だったのか見られずじまい。

だが見てしまった夏美は「これ、呪いのビデオだ。」と放心状態でつぶやきます。

そのとき夏美の携帯に不気味な音声で電話がかかり、同時に夏美にだけ貞子の姿が見えました。

この作品では、貞子の呪いは

  • ビデオの内容は、変な廃墟のドアの向こうから貞子がやってくる映像のみ。一瞬で見終わる。
  • ビデオを見終わるや否や、その人に貞子から確認の電話がかかってくる。貞子がわざわざお宅訪問して受注確認する場合もあり。
  • 2日後に再び貞子がやってきて、ご注文ありがとうございましたとばかりに霊界に引きずり込んでゆく。

という、通販みたいな仕様になっています。

私の知ってる貞子と違う!と一瞬思いますが、貞子はウィルスである(貞子3D2)という流れは継承しているようです。

ビデオデッキを売りつけたリサイクルショップのバイトの女の子も、好奇心に駆られてビデオを見た大学教授も、貞子の律儀な電話と2日後の訪問によりあの世へGO。

一方、父親の仕事の都合でとある一軒家に引っ越してきた女子高生鈴花(可愛い)。

隣の家はいわくつきのボロい一軒家。

なんでもその家に入った人間は一人残らず不穏な最後を遂げるのだとかで、長年誰も近づかない「呪いの家」と呼ばれていた。

ある日、鈴花は一人の小学生男子が同級生に取り囲まれているのを見かけて声を掛ける。

不穏な空気が気になりながらも、男子の「大丈夫です。」という一言を信じてその場を離れる鈴花。

だが実際には、男子は同級生たちからいじめを受けており、彼らにいちゃもんをつけられて強制的に呪いの家に入らされてしまう。

家の中に入った男子の前に、白塗りパンツ一丁の子供幽霊敏雄が現れる。

敏雄の活躍により、いじめっ子たちはあの世へ連れ去られます。

敏雄グッジョブ、いじめダメ、絶対!と思ったらいじめられっ子男子も伽椰子の手によってあの世へ。

いい子だろうと悪い子だろうと、自宅への不法侵入は許さない伽椰子と敏雄のオバケ親子なのでした。

有里と夏美が通う大学の教授森重はオカルトが大好き。

念願の呪いのビデオを夏美に見せてもらい、これで貞子に会えるとウキウキわくわく。

夏美の呪いを解くために霊媒師を手配してやるが、教授自身は貞子の姿が見たいからという理由でお祓い拒否。

しかし貞子の「呪いを邪魔する奴は許さん」というポリシーの下、教授も霊媒師もその助手たちも無残な姿で無駄にあの世行き。

このとき貞子は姿を現さず、隠れたところから能力だけを発揮したため教授は貞子に会えずじまい。カワイソ。

夏美を守るため、有里は自分も呪いのビデオを見る(アホや、この子)。

霊媒師の息子で、母親よりも有能な霊能者である常盤経蔵(イケメン)がお供の小学生女子を連れて登場。

乱暴な言葉遣いだけど実力はありそうな経蔵の言いつけを守り、家にこもる有里と夏美。

夏美はどうせ死ぬなら道連れを量産してやると、呪いのビデオをYOUTUBEにアップしてしまう。

ネットの拡散力はすさまじく、貞子ちゃんは顧客への電話確認やご家庭訪問で大忙しな毎日(だと思う)。

ますます錯乱した夏美は有里の目の前で自殺しようとする。

しかし呪いを途中で邪魔されることを許さない貞子が「自殺ダメ、絶対。」と急いで駆けつけ、夏美に自分の目を見せる。

目を見ただけであの世行き、という新たなスペックを披露する貞子。

夏美、2日と経たずにジ・エンド。

それはそうと、呪いの家の前でたまたま経蔵とオトモン女子小学生のコンビに出会った鈴花。

オトモン女子に「この家に近づいてはいけない。」と忠告されたにも関わらず、鈴花は呪いの家に入ってしまう(この子もアホや)。

鈴花を心配して駆けつけた両親は、来客嫌いの伽椰子親子によってお気の毒な方法であの世へGO。

ダメと言われたのに家に入って問題を起こした張本人の鈴花だけは、何とか家から逃げ出すことに成功。

どうしようもないアホの子の有里と鈴花を救うため、経蔵は化け物には化け物をぶつけて相打ちさせるという荒業に打って出る。

鈴花は再び呪いの家に上がり込んで呪いのビデオを鑑賞。傍で待機する有里。

はい、ビデオ見ましたねと貞子登場。

人の家に勝手に上がってくるなおまえら誰や!と伽椰子も登場。

貞子は敏雄を、ガキは引っ込んでろとばかりにテレビの中に引きずり込む。

子供に手出しするなと伽椰子ママは当然のお怒り。

有里と鈴花という二人の獲物をめぐって、ようやく貞子VS伽椰子のバトル開始。

伽椰子がほふく前進しようとして、床に落ちていた何かを手で押しつぶしてしまいました。

伽椰子「あれ?何これ。」←言ってないけどそういう表情。

貞子「ちょっとアンタ、人の大事なビデオテープに何してくれるの!」←言ってないけどそういう動き。

伽椰子「仕方ないじゃない、こんなところに落とす方が悪いのよ!キー!」←言ってないけどまさにコレ。

またまたキャットファイト。

貞子は自慢のストレートヘアで伽椰子の動きを封印。

イケメン経蔵が「有里か鈴花、どちらかが犠牲になって化け物二人を井戸におびき寄せろ。」と無茶な要求をしてきます。

男気ある有里が自ら志願し、井戸に飛び込みます。

自殺アカーン!と井戸に飛び掛かる貞子。

逃げるな不法侵入女!と井戸に走って飛び込む伽椰子。

アンタらそんなに滑らかに俊敏に動けたんかい。今までのカクカクした動きは何だったんだ。

井戸に飛び込もうとした貞子と伽椰子の体が激しくぶつかり、二人はフュージョン!

ベルセルクの使徒みたいなキモイ姿になった貞子と伽椰子、略して貞やっこは井戸の底に沈んだ有里を追いかけます。

この隙にオトモン少女と鈴花は、アジアン雑貨みたいなちゃちいフタを井戸に被せて貞やっこを封印しようとします。

しかしそんな安っぽい籐の座布団みたいなフタで霊界の二大スターたちが封印できるはずもなく、貞子と伽椰子は融合完了して、ちょっと小奇麗になって井戸から這い出てきます。

大人に対する態度が全くなってなかったオトモン少女が、ここにきて初めて恐怖におののき悲鳴を上げます(ザマァ)

イケメン霊媒師ちーん、山本美月ちーん、玉城ティナちーん、子役もちーん。

この後の死屍累々な光景を予想させて、場面はいきなり転換。

例の呪いのビデオの内容が更新されたのです。

お馴染みのザラザラ画面、そしていつものボロイ部屋の扉からゆっくり現れたのは、動きの自由度が高まった貞やっこ。

かものはしペリーみたいなカカカカッという鳴き声も出せるようになりました。

これからは新しい展開で恐怖をお届けしてまいります。乞うご期待。

…なんやこれ。

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男の勝負を繰り広げた「フレディVSジェイソン」の女性版で、貞子と伽椰子が陰湿な呪いの力を駆使してバトルするのかと思ったら全っ然違いました。

物理攻撃を次々繰り出す、呪いなんか全く関係なしのレディース肉弾バトル。

主要登場人物はみな美少女で、粗野なイケメン霊媒師は本当は優しい性格。

笑いも散りばめながらゆるく怖がらせておいて、最後はどっかーんキャァーで終了という、少女漫画雑誌に載ってるホラーマンガみたいな映画でしたよ。

高階良子とか美内すずえとか、懐かしいですね。あの感じです。

ですが少女マンガに徹しているわけでもありません。

お前だけを苦しませるわけにはいかないぜ!という男気を有里が発揮して自分もビデオを見るとか

気が合いそうにない二人が合体したら意外にしっくり来たという、悟空とベジータを髣髴とさせるアクション展開とか

週刊少年ジャンプ的な展開で男性の支持も得たいという欲張りな目論見が裏目に出たのかも知れません。

怖がらせたいのか笑わせたいのか、アクションでかっこよく見せたいのか、全てがどっちつかずなんだもん。

貞子と伽倻子が合理的な性格で、有里と鈴花を半分こに分けてしまってたらどうするつもりだったんでしょうか。

伽椰子のほっぺやノースリから伸びる腕にハリがあって、いかにも健康そうなのも、雰囲気が壊れて恐怖感が著しくそがれました。

敏雄君も白塗りパンツというコスが異様なだけで、元気な普通の小学生男子そのもの。不気味さが全くない。

言いようのない怖さや不気味さを醸し出す、細かいところにこだわるのが日本人のモノづくりの強みだったんと違うんかい(# ゚Д゚)

アメリカンなアクションに徹した貞子3Dはかっこよかったけど、これはもうほんとに中途半端。そこが笑える要素ではあるけれど。

有里が井戸の底で流した涙の意味は「こんなくだらない死に方はしとうなかった。」でしょうかね。

ビデオ見て見て、私を見てな浮かれ娘の貞子より、息子と静かに暮らしている家を不法侵入者から守ろうとする伽椰子を応援してしまうのは、私が子持ちだからでしょうか。

親がよそのねーちゃんと合体してしまったら、敏雄君は今まで通り彼女をお母さんと慕うことができるのでしょうか。

伽椰子さん的には、貞子とフュージョンしたお陰で髪がサラサラになってよかったかもね。

今まではインドア派だったけど、これからはお外も歩けるようになったことだし。これからのオバケ人生を楽しんでね❤

結論

怖くないので、怖がりさんでもOKです。

マジメなホラー映画が見たいなら、絶対に見ちゃダメです。

くせ毛でバサバサ髪の伽椰子に私は親近感を覚えます。

貞子はサラサラな髪の毛を自慢しすぎ!使ってるシャンプー教えろ。

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