「グランドブダペストホテル」レビュー 考えるな、感じるんだって感じの映画

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映画館で見ればよかった…CGバリバリの壮大アクション映画以外でこう思った映画はこの

グランドブダペストホテル

が初めてかも。

映像の言いようもない美しさと可愛らしさをあざ笑うような、陰湿なユーモア

素敵だけどつまらない、つまらないけどDVD買おうかしら…説明しづらい魅力を持つ映画ですよこれ。

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グランドブダペストホテル あらすじ

奥深い雪山の頂点に佇む寂れたホテル「グランドブダペストホテル」。

今は廃墟のように痛み汚れたホテルだが、かつては世界のセレブリティが集うヨーロッパ随一の高級ホテルだった。

グランドブダペストホテルが金持ち客たちを惹きつけてやまないわけは、「伝説のコンシェルジュ」グスタヴ・Hの強烈な魅力を抜きに語れない。

上品な物腰、徹底したサービス精神と守秘義務順守で客の信頼を集めているグスタフ。

「女は灰になるまで」なマダム達の相手も真摯に務めるグスタフ。

馴染み客の一人である伯爵夫人の遺産を相続したことを夫人の遺族に僻まれネタまれ、伯爵夫人殺人の容疑者に仕立てられてしまう。

忠実なグスタフの部下ゼロの手助けで、んなアホなと言いたくなる手段で脱獄したり

ちょ、待てよwな雪山チェイスを繰り広げたり

昭和なアクションで笑わせたり

愛と毒をちりばめた物語は、突然「うそ、そんな…。」とつぶやきたくなるような結末を迎える。

デートにお勧めしたい映画←大ウソ

劇場公開時は欧米でも日本でも大ヒット。

ケーキ屋さんに飾ってあるお菓子のお城を見て、こんな可愛いお城が本当にあったなら、内部もさぞかし素敵なんだろうなと思ったことあるでしょ?(決めつけw)

お城のようなホテルの素敵な内装に可愛い調度品

優雅なコンシェルジュに案内されながら、エレガントにホテルステイを楽しむセレブたち

しかもこのホテル、温泉も引いてるみたいよ。最高ね❤

そんな日本人女性の憧れをまるっと実写化した「グランドブダペストホテル」

日本ではウィットに富んだおしゃれ映画として紹介され、そのつもりで見に行ったおしゃれな女性たちが

「グロかった。」

と涙目で愚痴ってましたね。

まあほんのちょっとですがグロい場面や、グロいことが行われていたんだろうなと想像できる演出はありますので、苦手な方は見ない方がよろしいかと。

そういう点では、可愛いファンタジー映画だと思って子供と一緒に見に行き、どうしようもなく微妙な空気になってしまったという逸話に事欠かない「パンズラビリンス」と似たようなものを感じます。

ヨーロッパのおしゃれ映画は要注意ですわよ。

観客を楽しい気分にさせておいて、いきなりダークな場面をブッ込んできますからな。

デートや家族連れで見に行くなら、無難なピクサー映画にしときなはれ。

演劇的な要素もふんだんに盛り込まれているので、それが馴染めなくて見づらいと思う人もいるかもしれません。

つまらないけど、面白い

話は全く面白くないですこの映画(個人の感想です)。

戦争の悲惨さと無意味さを訴えるには弱いし

人間の強さと弱さ、愛の力強さを描くには軽いし

笑いを求める人には物足りないだろうし

ミステリーとしては、事件の顛末が容易に推測されてつまらないし

じゃあ何が良かったかというと、まずは最初にも述べたように

  • 映像の美しさと可愛らしさ。

お菓子の国で妖精たちと遊んできたような、満ち足りた気持ちになります。

映画を見終わった後もしばらくは続くほゎゎゎんとした幸せな感覚は久しぶりですよ。

(そりゃホラー映画ばっかり見てたらそういう感覚はご無沙汰になるだろうよ。)

劇場の大スクリーンで、この映像美に包まれたかったとつくづく思うよ。

  • テンポの良い展開

老年期のゼロが語る場面ではゆったりと時が流れ

若かりし日のゼロを描く場面ではポンポンとテンポよく話が展開するメリハリの利いたストーリー運び。

あんまり内容のないストーリーですが、たたみかけるような小粋なネタの連発のお陰で最後まで寝ることなく楽しめました。

  • 観客は突然突き放される

まあコメディだし、最後はなんとなく楽しく終わるんだろうと楽な気分で見てたらラストで気持ちを突き落とされ、そしてそのまま放置されました。

ヨーロッパ映画によくある「え、これで終わり?」感です。

ハリウッド映画のようにスッキリさっぱり終わらないということは、良くも悪くも映画の余韻が長く楽しめるということ。

  • 豪華俳優たちがキモイ怪演技を存分に披露

ヴォルデモートの怪演も記憶に新しいレイフ・ファインズ

日本ではイロモノ俳優のイメージが強くなってきたウィレム・デフォーは当然として

あの繊細で透明感溢れる美女ティルダ・ウィンストンが×××婆さん(余りにも下品なので自粛)を完璧に演じていたり

「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが、「こいつあかん奴や!」と言いたくなるオーラをぶっ飛ばしていたり

重厚な演技のハーヴェイ・カイテルが全身タトゥーの絶対リアルでは関わりたくない人を演じていたり

俳優たちのキモさ個性的すぎる演技を楽しむ映画でもありますよ。

立ってるだけで「コイツ絶対なんか隠してる」感を醸し出しすぎているマチュー・アマルリックと、立ってるだけでいい人そうなトニー・レヴェロリは私よく知らないわメンゴ。

シアーシャ・ローナンが可愛い!!!!!!!!!!!

「ラブリー・ボーン」で純朴な女子学生を演じたシアーシャ・ローナン

グランドブダペストホテルでは、主人公の脱獄や無罪証明を助ける重要な役どころを演じています。

お菓子屋さんで働くパティシエールで、顔に大きなあざのある女の子なんだけどさ、すごく可愛いのよ。

立ち居振る舞い一つ一つがバレリーナみたいに優雅で可憐

お人形さんみたいな陶器っぽいお顔

メインキャストの1人なのにセリフがほとんどなくて、表情もあまり変わらないのも妖精っぽくてこの映画にぴったりよ!

おばちゃん可愛いお嬢さんには甘いのよ!

考えてはいけない、感じる映画

細かいところまで凝りに凝った映像は、DVDでじっくり味わいたい。

そんなにしょっちゅう見たいものではありませんが、何年かに一度は絶対見たくなる、そんな作品です。

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グランドブダペストホテル(2013)

独英合作

監督:ウェス・アンダーソン

出演:レイフ・ファインズ、トニー・レヴェロリ他

↓公式サイトは音が出るよ!突然歌声が響くから音量に注意してね。

映画のロケ地はドイツの田舎町ゲルリッツ。

ゲルリッツは「グランドブダペストホテル」みたいなピンクのホテルや、メルヘンチックなパステルカラーの古い家並みなど映画の世界観そのままの街だそうですよ。

行ってみたい!

※トップの画像は映画「グランドブダペストホテル」とは関係ありません。

映画の中に、マカロンみたいな謎のお菓子がアイテムとして登場するので、ちょっとでもつながりある画像をと思いお借りしました。

レクタングル大

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