映画「クロユリ団地」の感想(微妙にネタバレ有り)

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クロユリ団地に住む幼いミノル君が、昭和の名作まんが「まことちゃん」スタイルなのは深くて悲しい理由があるからなんです。

昔の団地の入り口って、子供心にちょっと怖かったことを思い出して懐かしかったです。

元AKBの前田敦子と成宮寛貴の共演ということでアイドル映画か、と期待していませんでしたが意外に怖いし面白かったですよ。

隣家のまことちゃんが「ごんぬずぱー!」と覚醒するまでは。

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「クロユリ団地」あらすじ

両親、弟と共にクロユリ団地に引っ越してきた明日香(前田敦子)。

明日香は母親に言われて1人で引っ越しの挨拶に隣家を訪れるが、奇妙な隣人は姿を見せない。

その夜から、明日香は壁越しに聞こえる隣家からの異様な音に悩まされることになる。

明日香は大学の友人たちから、新居のクロユリ団地には奇妙なうわさがあることを聞かされる。

明日香は団地の公園で知り合った孤独な少年ミノルと遊ぶようになる。

ミノルの話では、明日香の隣人はミノルとは血のつながりはないが一緒に暮らしているという。

連日の異音を不審に思った明日香は隣家を訪れるが、そこで発見したのは隣人の変わり果てた姿。

その日から明日香は隣家の老人の恐ろしい幻覚を見るようになり、徐々に精神が混乱していく。

ある日、授業中に老人の幽霊にドッキリ大成功された明日香は半泣きで帰宅。

だが自宅には、今朝まで楽しく会話していた両親も弟もいない。

今朝まで普通に使っていたはずの家具も全てなくなっていた。

恐怖と不安に泣き叫ぶ明日香。

隣家の遺品整理に訪れた清掃業者笹原(成宮寛貴)は、明日香の恐怖を理解し何とか助けようとする。

笹原が呼んだ霊媒師により「本当に恐ろしいのは誰か」が判明した時、笹原と明日香に牙をむいたのは…

オープニングから違和感バリバリ

両親も子供達(明日香と弟)も清潔感あって裕福そうなのに、なんでこんな不気味な団地にボロい段ボール箱抱えて引っ越してきたの?

ご近所への引っ越しの挨拶を娘一人で行かせるなんて、おかーさま非常識ねっ。

公園で出会ったミノル君、雰囲気も言うことも今どきの子っぽくないんですけど。

もうこの辺で見てるこっちは「ああ、おかしいのはこの子だな。」とわかってしまいます。

後は「あ、やっぱりな。」とか「やっぱりこうなるか。」の連続で、良く言えば安心して見られる映画です。

でも決してつまらなくはありません。

団地全体を覆う不気味さ

隣家の老人の恐ろしさ

徐々に正気を失って(取り戻して?)ゆく明日香の心情などはしっかり描写できていて面白かったです。

過去の日々が輝かしければ輝かしいほど、今の孤独がとてつもなくつらい。

楽しそうな明日香の家族の会話や、かつては幸せだったであろう隣家の老人の遺品が明日香や隣人の悲しみを強調し、見る者の胸を締め付けます。

みんな幸せだったのに、みんな楽しく生きていたのに…。

テレビCMのお陰で「この子幽霊でしょ。」とわかってしまっているミノル君が無邪気に笑えば笑う程、さみしさに襲われる私。

ここまではよかったんですよ、ここまでは!

荒ぶるまことちゃんで全てぶち壊し

非業の死を遂げたまことちゃんが本性を現してからが、怖くないどころかまるでお笑い。

その顔で睨んだって怖くないし。

ドアを挟んだ「開けて~。」「開けない!」の攻防は日本のレジェンド怪談「牡丹灯篭」やレジェンド漫画「恐怖新聞」からのインスパイアでしょうか。

そんで「アンタが開けるんかーい!」と突っ込んでほしかったんでしょうか。

緊迫感ある場面のはずなのに、私も娘も爆笑してしまったじゃあーりませんか。

明日香も、相手は幽霊とは言えちっこい子供、しかも自分によく懐いてるんだから何とか言ってやれよとイライラしてきます。

笹原が突然焼却炉にワープさせられたり

焼却炉の壁にまことちゃんが張り付いてたり

前半のジットリしたステキな雰囲気は何だったんだと白けるヘンテコっぷり。

手塚理美もアホみたいな役だし。

前半と後半は別ジャンルの映画?と疑ってしまうほどグダグダしたままエンディングへ。

最後の最後はまたいい感じに戻ってるのがもうね…。

クロユリ団地って、つまり面白いの?

結構面白いです。前半はね。

元AKB前田敦子の演技も意外によかったです。

明日香を自滅させた優しさ、さみしさと罪悪感をよく表現できていて、脛に傷持つ私は胸が苦しくなりました。

あの日から明日香の時間は止まってしまっているんだと、ちょっと泣きそうになりましたわ。

ここまで私の胸を苦しくさせたヒロインは、「クロユリ団地」の明日香とアナ雪のエルサだけですよ。

だからこそ荒ぶるまことちゃんのしょーもなさが残念で仕方ありません。

 

CMも悪い

あのCMじゃ、まことちゃんは死んでるんだなとバレバレだし、視聴者は全然違うストーリーを予想するでしょう。

バラしちゃいけないことをバラし、期待させちゃいけないことを期待させるCMも、この映画の印象を悪くする原因の一つだと思います。

結論

前半だけ見てください!

お勧め度 ★★★

個人的には好きな雰囲気の映画なんですが…

肝心のクライマックスでギャグ映画に成り下がっているので星3つで。

レクタングル大

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